ツクールVX製のフリー短編連載RPGを公開しています。 現在Ⅱ章まで公開中。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
皆さん今日は、Alhenaです。
二週間にも及ぶKCの連敗が漸く止まり、私にもブログを更新する意欲が湧いてきました。
明日からは、KCが十二連敗もしたにも関わらず、目下AL中地区同率四位のMINとの三連戦です。
ここで一気に調子を上げていきたいものです。
先日、NPB選手会が統一球についての見直しを要求したそうですね。
正直それよりも先にWBCへの態度をはっきりさせて欲しいのですが、まあ統一球の是非も重要な事項です。
昨シーズンから導入された統一球は、本塁打数を激減させるなど、主に野手の成績を大きく落とす結果となりました。
その影響が当初の想定をはるかに超えて大きかった為に、このような要請が出てきたのでしょう。
統一球には私も幾つか思う所があります。
先ず、点が入らな過ぎて試合がつまらない、というもの。
セ・リーグは今季から予告先発制度を導入して、減少した観客動員に歯止めをかけようとしていますが、今の所全くの無駄に終わっています(一試合平均の観客数は昨年よりも更に減少)。
原因は明らかでしょう。
安くはない入場料を払って、球場まで足を運ぶほどの魅力が感じられない―――要はつまらないからです。
野球は7対8が一番面白い、という言葉があります。
玄人はロースコアの投手戦を好む、なんて話も聞きますが、それも少しでも気を抜けば平気で2,3点入ってしまうという緊迫感があってこそです。
大したことの無い球相手に凡打を繰り返す様が面白い訳がありません。
現状のNPBは、ゲームバランスが崩れていると言わざるを得ないでしょう。
万歩譲って、今後打者が成長・適応していくかもしれないという期待に賭けて、このことには目を瞑ることにしましょう。
しかし、それでは次の点はどうでしょうか。
統一球導入の目的とは、今まで各球団でばらばらだったボールを統一すると共に、国際試合で使用するボールに近づける、というものでした。
さて、この目的、本当に果たせているのでしょうか?
統一球元年を過ごした投手の内、三人が今年MLBへ移籍しました。
皆さんもご存じのように、ダルビッシュ、岩隈、和田の三人です。
彼らはMLBで使われる球に大きな違和感なく適応できましたか?
また、昨年までにMLBへ移籍した投手で、NPB時代から成績を落とした選手は沢山います。
勿論球以外の要因もあるでしょうが、もし本当に統一球を国際球に近付けていたのなら、投手にもその影響は色濃く表れなければなりません。
全体として投手有利の傾向は出るかもしれませんが、ここまで一方的なものにはならない筈でしょう。
そもそも統一球の仕様に対しても疑問があります。
統一球が従来の球と違う点は、反発係数を抑えたことと縫い目の高さや幅を変えたことです。
かつての日本の球が国際球に比べてよく飛ぶと言うのは周知の事実ですが、果たしてそれは反発係数に全面的に起因することなのでしょうか。
MLBへ行った投手の話を聞くと、球が一回り大きいという話をよくされます。
野球規則に定められた球の大きさには幅があるので、その中で日本の球は下限に近く、MLBの球は上限に近いようです。
球が大きくなれば、恐らく手の小さな選手に与える影響は大きいでしょう。
幅があるのは大きさだけではありません。
大きくなれば、その分当然重くなります。
重くなれば、その分当然飛ばなくなります。
飛距離減少の要因としては、私にはこちらの理由の方が大きいように思われるのです。
実際に計算してみましょう。
野球規則に因れば、球の重さは5.0~5.25オンスにすることが定められています。
上限と下限の値を取れば、重い球は軽い球に比べて5%重いことになります。
では、仮に3%球が重くなったとします。
打った時に同じエネルギーを持っているとすると、エネルギー保存則より速度は約1.5%減少します。
空気抵抗その他を無視すれば、滞空時間が同じだけ減少し、飛距離成分の速度も同じだけ減少するので、結局それらを乗じて飛距離は約3%減少します。
ミズノ社の告知に因れば、従来球が110.4m飛んだ時に、統一球では109.4mになるとのことでした。
昨季の試合を見る限りもっと落ちているようにも感じますが、私の計算も机上のものなのでこの値と比較してみると、明らかに重さの影響の方が強いことが伺えます。
空気抵抗は速度に比例して大きくなるので、実際にはもう少し減少幅は小さくなるかもしれませんが、それでも1mと3.2mの差は歴然です。
飛距離を反発係数で抑えようとすること自体に無理があるのだと思います。
大きさ、重さを統一することで、更に野球がつまらなくなる可能性もあります。
しかし、そうして出来た球は確実に国際球に近づいていると言えるでしょうし、そうであれば少しは納得のしようもあります。
ですが、現状の統一球では、その大義名分も果たせず、徒に野球を変質させただけの存在です。
元に戻すにしても国際球に近づけるにしても、中途半端な対応はしないで欲しいものです。
二週間にも及ぶKCの連敗が漸く止まり、私にもブログを更新する意欲が湧いてきました。
明日からは、KCが十二連敗もしたにも関わらず、目下AL中地区同率四位のMINとの三連戦です。
ここで一気に調子を上げていきたいものです。
先日、NPB選手会が統一球についての見直しを要求したそうですね。
正直それよりも先にWBCへの態度をはっきりさせて欲しいのですが、まあ統一球の是非も重要な事項です。
昨シーズンから導入された統一球は、本塁打数を激減させるなど、主に野手の成績を大きく落とす結果となりました。
その影響が当初の想定をはるかに超えて大きかった為に、このような要請が出てきたのでしょう。
統一球には私も幾つか思う所があります。
先ず、点が入らな過ぎて試合がつまらない、というもの。
セ・リーグは今季から予告先発制度を導入して、減少した観客動員に歯止めをかけようとしていますが、今の所全くの無駄に終わっています(一試合平均の観客数は昨年よりも更に減少)。
原因は明らかでしょう。
安くはない入場料を払って、球場まで足を運ぶほどの魅力が感じられない―――要はつまらないからです。
野球は7対8が一番面白い、という言葉があります。
玄人はロースコアの投手戦を好む、なんて話も聞きますが、それも少しでも気を抜けば平気で2,3点入ってしまうという緊迫感があってこそです。
大したことの無い球相手に凡打を繰り返す様が面白い訳がありません。
現状のNPBは、ゲームバランスが崩れていると言わざるを得ないでしょう。
万歩譲って、今後打者が成長・適応していくかもしれないという期待に賭けて、このことには目を瞑ることにしましょう。
しかし、それでは次の点はどうでしょうか。
統一球導入の目的とは、今まで各球団でばらばらだったボールを統一すると共に、国際試合で使用するボールに近づける、というものでした。
さて、この目的、本当に果たせているのでしょうか?
統一球元年を過ごした投手の内、三人が今年MLBへ移籍しました。
皆さんもご存じのように、ダルビッシュ、岩隈、和田の三人です。
彼らはMLBで使われる球に大きな違和感なく適応できましたか?
また、昨年までにMLBへ移籍した投手で、NPB時代から成績を落とした選手は沢山います。
勿論球以外の要因もあるでしょうが、もし本当に統一球を国際球に近付けていたのなら、投手にもその影響は色濃く表れなければなりません。
全体として投手有利の傾向は出るかもしれませんが、ここまで一方的なものにはならない筈でしょう。
そもそも統一球の仕様に対しても疑問があります。
統一球が従来の球と違う点は、反発係数を抑えたことと縫い目の高さや幅を変えたことです。
かつての日本の球が国際球に比べてよく飛ぶと言うのは周知の事実ですが、果たしてそれは反発係数に全面的に起因することなのでしょうか。
MLBへ行った投手の話を聞くと、球が一回り大きいという話をよくされます。
野球規則に定められた球の大きさには幅があるので、その中で日本の球は下限に近く、MLBの球は上限に近いようです。
球が大きくなれば、恐らく手の小さな選手に与える影響は大きいでしょう。
幅があるのは大きさだけではありません。
大きくなれば、その分当然重くなります。
重くなれば、その分当然飛ばなくなります。
飛距離減少の要因としては、私にはこちらの理由の方が大きいように思われるのです。
実際に計算してみましょう。
野球規則に因れば、球の重さは5.0~5.25オンスにすることが定められています。
上限と下限の値を取れば、重い球は軽い球に比べて5%重いことになります。
では、仮に3%球が重くなったとします。
打った時に同じエネルギーを持っているとすると、エネルギー保存則より速度は約1.5%減少します。
空気抵抗その他を無視すれば、滞空時間が同じだけ減少し、飛距離成分の速度も同じだけ減少するので、結局それらを乗じて飛距離は約3%減少します。
ミズノ社の告知に因れば、従来球が110.4m飛んだ時に、統一球では109.4mになるとのことでした。
昨季の試合を見る限りもっと落ちているようにも感じますが、私の計算も机上のものなのでこの値と比較してみると、明らかに重さの影響の方が強いことが伺えます。
空気抵抗は速度に比例して大きくなるので、実際にはもう少し減少幅は小さくなるかもしれませんが、それでも1mと3.2mの差は歴然です。
飛距離を反発係数で抑えようとすること自体に無理があるのだと思います。
大きさ、重さを統一することで、更に野球がつまらなくなる可能性もあります。
しかし、そうして出来た球は確実に国際球に近づいていると言えるでしょうし、そうであれば少しは納得のしようもあります。
ですが、現状の統一球では、その大義名分も果たせず、徒に野球を変質させただけの存在です。
元に戻すにしても国際球に近づけるにしても、中途半端な対応はしないで欲しいものです。
PR
この記事にコメントする