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WBC

皆さん今日は、Alhenaです。

節電令の敷かれる中、暑い日が続いていますが皆さんお元気でしょうか。
設定温度にまで室温が下がった後のエアコンの消費電力は大したことないので、熱中症で倒れる程の無理はしないで下さいね。


さて、そんな今日はWBCの収益分配問題について考えてみることにします。
正直収益問題以前に色々と問題がある気もしますが、今回はこの話題に絞って議論していきます。

先ずは現行の収益分配がどうなっているかを纏めてみます。

・大会に対するスポンサー料、放映権料などは、一括して運営に集められてから各組織に再分配される。

・大会収益が出た場合、その内47%は賞金に、53%は各組織に分配される。なお大会収益が出ない場合は、MLBが赤字分を負担する。

・分配される53%の内、MLBとその選手会が33%ずつ、NPBが13%、その他の組織が21%を受け取る。


前回大会では最終的に日本への分配額は約2億円だったのですが、日本代表についたスポンサー料が約9億円だったことを受けて、NPB(というより選手会?)が、代表チームがスポンサー権やライセンシング権を直接持つことを認めるよう要求している状況です。


結論から言えば、私はこの要求は浅慮に過ぎると考えています。
日本プロ野球界の為、という声が目立ちますが、逆を言えば日本のことしか考えていないということでしょう。
最も多くの賞金を手に入れ、分配金の比率も主催側を除けば最も大きい日本ですら赤字になりかねない状況なのですから、他の国の組織のことは推して知るべしと言った所です。
何処も日本のように巨大なスポンサーが付いている訳ではありません。

更に大会運営自体が怪しくなりかねません。
前回大会の収益約15億円から、NPBの要求する10億円近い額が抜けると、当然他国にも同様の権利を認めるでしょうから、下手をすると赤字に落ち込む可能性もあります。
そうなった場合、利益が出ないからとアジアシリーズを打ち切ったNPBに、WBC続行を要求する権利は無いでしょう。


勿論私も、MLB側の利益偏重な分配に多少の不満はありますが、そもそも運営組織がMLBとその選手会の出資で成立していることや、大会収益が無い場合にリスクを被るのは100%MLB側であることなどを考えれば、ある程度納得できます。
この点が納得できないのなら、分配金なんて小さなことではなく、WBCの運営組織のあり方にクレームするべきです。

ですから、要求するとしたら別の部分で無ければなりません。
例えば、賞金を収益から出すのではなく支出として計上し、最低額を数100万ドル程度に定める、といったことや、出場選手が怪我をした際の所属チームへの補償を強化する、といったことが挙げられます。

何にしても、WBCという虎の威を借りて小銭を拾う姿はみたくないものです。



なお、スポンサー権をMLB側が認められない大きな原因の一つに、アメリカ国内での関心の薄さが挙げられると思いますが、こればかりは何とかして欲しいものです。
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