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皆さん今日は、Alhenaです。
何時の間にかジロは終わりツールが始まる季節になっていました。
長らくの無沙汰申し訳ありません。

すっかり月記の様相を呈してきた当ブログですが、隔週記程度には戻したいなと思う今日この頃です。
月記ともなると書くに値する話題でも忘れてしまいそうですしね。


そんな訳で、一時の不調を乗り越えて再び波に乗れそうで乗り切れていないKCのことも書きたいのですが、本日は統一球の問題を取り上げてみることにします。

以前に統一球についての私見を書いた記事はこちら

 かなり大きな話題となったので、皆さんご存知のこととは思いますが、念の為(文量確保の為)問題をまとめてみます。

NPBでは2011年より各球団で使うボールを統一、また世界標準の球に近づけるという名目で統一球を導入。
その結果、新ストライクゾーンの導入などと相俟って、2011-2012シーズンは極度の打低投高となり、シーズン本塁打数は2010年(1605本)に比べて4割余り減少(2011:939本、2012:881本)。
なお、この間に行われた使用球の検査では、2年間で7回の全てに於いて、反発係数の平均値がNPBの公認野球規則に規定される基準値を下回っていた。
2013年に入り、シーズン前から今年の球は良く飛ぶという現場の声が目立ち、それを裏付けるようにシーズンでも本塁打が増加(現在シーズン約1300本ペース)。
当初、NPBはボールを変更したことを否定していたが、6月11日に反発係数を基準値に収まるよう要請していたことを発表。
同時に過去の統一球の反発係数の検査結果を公開した。


改めて書いていて暗澹たる気持ちになってきましたが、先ず一つ誤解の無いように言っておきたいことがあります。
最近野球中継を観ていると、矢鱈と”飛ぶボール”という表現が使われています。
過去2年と比較すれば確かにそうなのですが、”飛ぶボール”の呼称は年間2000本塁打が乱れ飛んでいた時期の一部の使用球を指していた言葉ですし、統一球導入直前の数年と比べても、今年使われている統一球は依然として飛びません。
そもそも違反球と比較することは、ドーピングした選手としていない選手を比較するようなものでナンセンスです。
以後この表現は使わないで頂きたいものです。

さて、NPBの公認野球規則は、アメリカのOfficial Baseball Rulesを下地に作られています。
その為、インチやらポンドやらで書かれたものを換算している都合上、半端な数字が多かったりします。
まあそんなことはどうでも良いのですが、兎に角NPBの公認野球規則は世界標準に則って規定されているということです。
従って、これに反しているようでは国際球に近づく筈もないですし、そもそも違反球を黙って使っているのではコルクバットや圧縮バットを黙認していることと何ら変わりありません。

黙っていたこと云々についての文句はここでは述べません。
ただ、以前の記事の最後で書こうと思って躊躇した恨み言を綴って終わることにします。
最早それを厭うものは何もありません。

2011-2012の統一球は、徒に野球を変質させ、無為に野球人を蹂躙した害悪です。
毒を齎した根源に断罪と贖罪を。
二度と穢されることの無いように。
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