ツクールVX製のフリー短編連載RPGを公開しています。 現在Ⅱ章まで公開中。
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昨年末の投稿でまめに書くだのなんだの言った矢先から更新が滞っていては世話がないですね。
一年の計は何とやらと言いますし、始めからこれでは先が思いやられます。
そんな訳で気だるげな午後を過ごしているAlhenaです。 皆さん今日は。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
今日の話題は一月ほど前の投稿でも取り上げたポスティングについてです。
更新が遅れている間に中島とNYYとの契約が不成立となり、僥倖なことに丁度いい時機と相成りました。
先ずはその交渉について考えてみることにします。
報道に拠れば破談の原因は、レギュラー格の出場機会を求める中島と控えとしての起用を考えるNYYの認識の差、或いは一年契約満了後のFA権の有無についてだと言われています。
これらが事実だとすれば、ポスティングシステムの是非を問う以前に、日本人としてMLBへの認識の甘さがあるように思えます。
NYYには二塁にCano、三塁にA-Rod、遊撃にJeterとタレントが揃っているので、控えとしての条件提示も妥当です。
加えて言えば、日本人内野手は絶対的に肩が足りていないと評され二塁に回されることが多いですが、その二塁にここ数年では三人の中でも最も数字を残していてかつ若いCanoが座っています。
出場機会を危惧する気持ちも分かります。
ですがそれはNYYに限ったことなのでしょうか?
レギュラーでの起用を要求するのならば、当然それに見合った成績を上げる必要があります。
日本人の内野手は前述の通り守備面では評価されない以上、それなりの打撃成績を残さなければなりません。
常時スタメンが確約されるような成績となると、少なくとも各ポジション毎に上位50%程度には入って欲しい所です。
2011年シーズンに500打席以上を記録した選手の中で、そのボーダーラインをOPSで見てみます。
二塁手 .742 (Cano .882)
三塁手 .806 (A-Rod .823 ※428打席)
遊撃手 .743 (Jeter .743)
二塁手のCanoは別格としても、NYYとその他の球団の間にそれほど大きな差はありません。
まあJeterには打撃成績以上の何かがあることは確かでしょうが……。
では過去の日本人内野手の動向から中島がこの数字を残せるかどうかを考えてみます。
松井稼頭央、井口、岩村の3人を見てみるとNPB時代の通産OPSは.850前後(中島は.844)であるのに対し、MLBでは.700~.740にまで落ちています。
MLBに挑戦した年齢も中島とほぼ同じであることから、MLBの各球団もこれらのデータをモデルケースと見込んでいることでしょう。
つまり、中島本人がどう考えていようとも、MLBの球団が中島をレギュラーとして通用すると信頼して契約することは難しいだろう、ということです。
NYYでなくとも、仮にFAだったとしても私はそれほど状況が変わることは無かったと思っています。
井口や岩村は1~2年目にはそれなりの数字を残しているので、一先ず一年契約を結んで様子を見ようとすることは自然な戦略です。
また、それをするからにはFA権を認めないのも当然でしょう。
認めてしまっては様子を見る意味がありません。
更に付け加えれば、昨年の西岡のように全くの期待外れに終わる可能性もあるので、メジャー契約を提示すること自体が結構なリスクを含んでいることになります。
(尤も、どのような提示が実際に行われたのかは分かりませんが)
MLBでは、NPBとは違い、一軍登録枠は狭く、また気軽にマイナーに落とせるような制度でもありません。
だとすれば、自前の若手選手に期待した方が安全で安上がりだと考えるのが自然でしょう。
長々と書いてきましたが、結論を言えば、現状日本人の野手がMLBでレギュラーを保証されるようなことはまず無いので、控えだろうがマイナー契約だろうが実力を示すことで立場を勝ち取るくらいの気概を持って挑戦して欲しい、ということです。
OPS.750を残す可能性のある選手は、MLB各球団の下部組織にもごろごろいます。
NPBで如何に成績を残していようとも、彼らと同じ立場であると言う謙虚さと危機感を持っているべきでしょう。
それはNPBに来た外国人選手を見ていても分かることではないでしょうか。
ポスティング自体についても書くつもりだったのですが、大分長くなってしまった上に疲れてきたので、青木やダルビッシュの結果が出てから書くことにしましょう。
長文にお付き合い下さり有難うございました。
一年の計は何とやらと言いますし、始めからこれでは先が思いやられます。
そんな訳で気だるげな午後を過ごしているAlhenaです。 皆さん今日は。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
今日の話題は一月ほど前の投稿でも取り上げたポスティングについてです。
更新が遅れている間に中島とNYYとの契約が不成立となり、僥倖なことに丁度いい時機と相成りました。
先ずはその交渉について考えてみることにします。
報道に拠れば破談の原因は、レギュラー格の出場機会を求める中島と控えとしての起用を考えるNYYの認識の差、或いは一年契約満了後のFA権の有無についてだと言われています。
これらが事実だとすれば、ポスティングシステムの是非を問う以前に、日本人としてMLBへの認識の甘さがあるように思えます。
NYYには二塁にCano、三塁にA-Rod、遊撃にJeterとタレントが揃っているので、控えとしての条件提示も妥当です。
加えて言えば、日本人内野手は絶対的に肩が足りていないと評され二塁に回されることが多いですが、その二塁にここ数年では三人の中でも最も数字を残していてかつ若いCanoが座っています。
出場機会を危惧する気持ちも分かります。
ですがそれはNYYに限ったことなのでしょうか?
レギュラーでの起用を要求するのならば、当然それに見合った成績を上げる必要があります。
日本人の内野手は前述の通り守備面では評価されない以上、それなりの打撃成績を残さなければなりません。
常時スタメンが確約されるような成績となると、少なくとも各ポジション毎に上位50%程度には入って欲しい所です。
2011年シーズンに500打席以上を記録した選手の中で、そのボーダーラインをOPSで見てみます。
二塁手 .742 (Cano .882)
三塁手 .806 (A-Rod .823 ※428打席)
遊撃手 .743 (Jeter .743)
二塁手のCanoは別格としても、NYYとその他の球団の間にそれほど大きな差はありません。
まあJeterには打撃成績以上の何かがあることは確かでしょうが……。
では過去の日本人内野手の動向から中島がこの数字を残せるかどうかを考えてみます。
松井稼頭央、井口、岩村の3人を見てみるとNPB時代の通産OPSは.850前後(中島は.844)であるのに対し、MLBでは.700~.740にまで落ちています。
MLBに挑戦した年齢も中島とほぼ同じであることから、MLBの各球団もこれらのデータをモデルケースと見込んでいることでしょう。
つまり、中島本人がどう考えていようとも、MLBの球団が中島をレギュラーとして通用すると信頼して契約することは難しいだろう、ということです。
NYYでなくとも、仮にFAだったとしても私はそれほど状況が変わることは無かったと思っています。
井口や岩村は1~2年目にはそれなりの数字を残しているので、一先ず一年契約を結んで様子を見ようとすることは自然な戦略です。
また、それをするからにはFA権を認めないのも当然でしょう。
認めてしまっては様子を見る意味がありません。
更に付け加えれば、昨年の西岡のように全くの期待外れに終わる可能性もあるので、メジャー契約を提示すること自体が結構なリスクを含んでいることになります。
(尤も、どのような提示が実際に行われたのかは分かりませんが)
MLBでは、NPBとは違い、一軍登録枠は狭く、また気軽にマイナーに落とせるような制度でもありません。
だとすれば、自前の若手選手に期待した方が安全で安上がりだと考えるのが自然でしょう。
長々と書いてきましたが、結論を言えば、現状日本人の野手がMLBでレギュラーを保証されるようなことはまず無いので、控えだろうがマイナー契約だろうが実力を示すことで立場を勝ち取るくらいの気概を持って挑戦して欲しい、ということです。
OPS.750を残す可能性のある選手は、MLB各球団の下部組織にもごろごろいます。
NPBで如何に成績を残していようとも、彼らと同じ立場であると言う謙虚さと危機感を持っているべきでしょう。
それはNPBに来た外国人選手を見ていても分かることではないでしょうか。
ポスティング自体についても書くつもりだったのですが、大分長くなってしまった上に疲れてきたので、青木やダルビッシュの結果が出てから書くことにしましょう。
長文にお付き合い下さり有難うございました。
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